| 主催者あいさつ | ||
| 関西国際空港株式会社 代表取締役社長 関西国際空港用地造成株式会社 代表取締役社長 御巫 清泰 |
| 司会: 続きまして、主催者を代表いたしまして、関西国際空港株式会社代表取締役社長並びに関西国際空港用地造成株式会社代表取締役社長の御巫清泰からごあいさつを申し上げます。 御巫社長: ただいまご紹介をいただきました御巫でございます。関西国際空港株式会社、そして関西国際空港用地造成株式会社の社長を兼務いたしております。本シンポジウムの開催にあたりまして、主催者を代表いたしまして、一言ご挨拶をさせていただきたいと思います。 本日は、このシンポジウムに多数の皆様方のご来場をいただきまして、まことにありがとうございます。先ほど竹内委員長からのごあいさつにもございましたけれども、米国での航空機を用いたテロ攻撃で犠牲となられました皆様方に対して、謹んで哀悼の意を表する次第であります。また、このような状況にも関わりませず、今回このシンポジウムに米国を含む数多くの海外の主要空港からご参加をいただきました皆様に対し、心から歓迎を申し上げたいと思います。 私どもの関西国際空港は、1994年の開港以来、その旅客・貨物の利用実績は、着実に増加をいたしており、2000年度における年間航空利用者数は約2,060万人、とりわけ国際線の旅客数は約1,290万人となりまして、開港前に比較いたしますと、2倍以上となっております。また、国際航空貨物量も約90万tでありまして、全国の総取扱量の約27%を占めております。 このように関西国際空港は、単に関西地域のみならず、我が国全体の経済社会の発展、人・物・情報の交流の拡大、ひいては世界経済の交流と発展に大きく寄与しているといっても過言ではないと思っております。これも当空港に乗り入れていただいております国内外のエアライン各社の皆様、ターミナルビルなどで営業されているテナント各社の皆様のご協力があってのことでございます。 この場をお借りいたしまして、心から御礼を申し上げます。 顧みますと、大阪国際空港周辺における騒音公害の深刻化を背景に、運輸省が1968年度に調査を開始して以来、関西国際空港の開港に至るまでには26年という非常に長い年月がかかっております。1974年8月の航空審議会答申において、当初は8カ所考えられていた空港の建設候補地のうちで泉州沖の海上が最適であるとされてからでもちょうど20年経っております。 その道のりをたどってみますと、まず建設候補地が泉州沖に決定してから現地着工に至るまでの間に、幅広い分野にわたる数多くの学識経験者のご協力を得て、環境アセスメントをはじめとするさまざまな客観的調査を実施するなど、新空港建設のための技術的な調査研究が極めて綿密に、かつ体系的に実施をされたわけであります。 そして、これらの結果をもとに、地元の住民の皆様方をはじめとした本事業に直接、間接に関係ある方々に対し、繰り返し説明を行うことなどによりまして、新空港建設についてのご理解をいただくための地道な努力が積み重ねられてきたわけであります。 地元の反対、環境アセスメント、漁業補償等々の山積したさまざまな課題を乗り越えて、1987年に晴れて現地着工にこぎつけることができましたのは、本日ご参集の皆様方の長い間にわたる並々ならぬご苦労の賜物であります。 この間、皆様方の流された尊い汗の滴に心より感謝を申し上げ、改めて深い敬意を表したいと思います。 現地工事に着手してからは、沖合い5kmの大水深海域において、超軟弱地盤の上に約1億8,000万m3に及ぶ大量の土砂を投入したわけで、わずか5年で空港島を造成するという工事を実施したわけでありますが、何と言いましてもこれは世界に例を見ない画期的な事業でありました。 また、対岸との間を世界最長の二重トラス橋で結んだこと、旅客ターミナルビルの設計にあたっては国際コンペを実施し、大きな鳥が羽を休めたような美しくかつ機能的なデザインを採用したこと、埋立地の不同沈下に対応するため、旅客ターミナルビルなどの建築物において、ジャッキアップシステムを採用し、維持管理を行うとしたことなど、ほかには見られない関西国際空港の大きな特徴があります。 そして、その実現のために、土木・建築を中心とするさまざまな分野の最先端の技術が導入されました。 工程的にもかなり厳しい事業ではありましたが、関西地域の皆様方のプロジェクト推進にかける熱意と、発注者と受注者が一体となった強い使命感があって、これを完遂することができたのではないかと思っております。 建設工事の円滑な実施のためにご尽力を賜りました先輩諸氏、それと直接現場に携わられた関係者の皆様方に、心から感謝を申し上げる次第であります。 関西国際空港は、本年春に、米国土木学会ASCEにより「モニュメント・オブ・ザ・ミレニアム」の一つに選定されるという輝かしい栄誉を受けて、去る4月19日、本日この会場と同じ「鶴の間」でございましたけれども、ASCEのベイン会長より記念のプラークを授与されました。 このたび選定されました「モニュメント・オブ・ザ・ミレニアム」は、20世紀における世界の発展に、土木技術が果たした役割を改めて認識する目的で、一昨年、ASCEがワシントンの国立工学アカデミーと共同で創設をいたしました表彰事業であります。 ASCEからその栄誉を受ける事業は、「ダム」、「長大橋」、「鉄道」など10部門から1つずつ選定をされます。その対象はアメリカ国内に留まらず、アメリカ以外では既にパナマ運河、ドーバー海峡トンネルプロジェクトが選定されておりますが、関西国際空港はそれに続きまして、「空港の設計・開発部門」で最もすぐれた事業として認められ、今回の選定となったわけであります。 現在、関西国際空港は1本の滑走路で運営されておりますが、航空需要の拡大に対応するため、二期事業として1999年7月より4,000m平行滑走路の建設に着手をしております。工事は順調に進捗しており、予定どおり2007年における2本目の平行滑走路の供用を予定しております。 二期工事の区域は、一期地区よりもさらに大水深であり、軟弱地盤も厚さを増しており、一期工事よりもさらに大規模かつ難工事であります。この二期工事につきましては、本日午後のセッションにおいて、関西国際空港用地造成株式会社の担当者が詳しく報告をいたしますが、過去の経験と知見をもとに、それを十分に生かし、さらに効率的、経済的な計画、設計、施工管理が実施されております。 本日から2日間にわたるこのシンポジウムにおいては、世界の空港におけるさまざまな技術課題や管理運営における工夫などについての先進的な事例が報告され、意見交換がなされる予定であります。 このシンポジウムの成果が、我が国及び世界の空港の発展と、ひいては世界経済、社会の持続的な成長に寄与することを心から念願いたしまして、私のあいさつといたします。 どうも大変ありがとうございました。 |
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Kansai International Airport Land Development Co.,Ltd |